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中谷大臣、装備品紹介する交流は連携に有益

中古護衛艦移転未定も同志国移転は検討中
中谷元防衛大臣は8月26日の定例会見で、フィリピンによる護衛艦「あぶくま」型の導入検討について、詳細の回答は控えるとしながらも「フィリピンを含む同志国との部隊間交流は積極的に行っている」として、装備品の紹介や視察を含む交流が、相互理解と連携深化に有益だとする認識を示した。フィリピン海軍は今回の部隊間交流で「あぶくま」型「じんつう」を佐世保で視察したとされるが、詳細については「相手国との関係で答えられない」とし、護衛艦移転は現時点で決まった事実はないとした。
さらに、インドネシアやベトナムなど東南アジア諸国への移転の拡大については、「現行の防衛力整備計画では、用途廃止装備の同志国移転を検討している」と言及したものの、中古護衛艦移転は「何ら決まっていない」と説明した。
中谷大臣は一般論と前置きした上で、共同開発・生産に該当するか否かは「個別に判断する」とし、具体的な移転については「装備移転三原則と運用指針に従い厳格に審査する」と説明した。
※この記事の概要
・自衛隊艦艇の中国領海侵入
現場影響で回答避ける
・南西シフト慎重派候補者が与那国町長当選
必須の防衛力強化、意見交換重ね理解へ など