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2025.08.25

ウイングトラベル

★日本旅行25年中間決算は増収も1.4億円の赤字に

 国内旅行や受託事業の売上総益が減少

 

 日本旅行は8月22日に発表した2025年中間連結決算(25年1~6月)は売上高が前年同期比0.6%増の976億2400万円となった。一方営業損益は3億4700万円の黒字から7億7600万円の赤字、経常損益は8億3900万円の黒字から4億700万円の赤字、当期純損益は7億900万円の黒字から1億4200万円の赤字となった。物価高騰による個人旅行需要の伸び悩みなどを受け、国内旅行の売上高が減少。売上総利益については国内旅行に加え、受託事業についても減少したことなどが響いた。
 日本旅行単体の状況を見ると、国内旅行の売上高は前期比2.6%減の614億1400万円、売上総利益が7.4%減の111億2800万円となった。団体旅行は会議や学術学会のリアル開催の需要拡大にあわせた取り組みを推進するとともに、教育事業に関してはサステナビリティ関連の新事業を展開したことにより、売上高は1.8%増となった。
 個人旅行商品の赤い風船ではJRセットプランを中心としたWeb商品の強化に注力したほか、大阪・関西万博に関連した商品の強化に取り組んできたが、前年実績まで及ばなかった。
 海外旅行は個人旅行において円安や不安定な国際情勢の影響などにより緩やかな回復となる一方、団体旅行や企業出張において需要が回復する状況となった。その結果、売上高は1.9%増の76億9100万円、売上総利益は2.4%増の14億3500万円となった。