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2025.07.30

WING

ANA、国内航空事業「収入横ばい、コスト増の厳しい環境」

 業界全体の課題、官民一体で取り組みを

 ANAホールディングスの中堀公博取締役専務執行役員グループCFOは7月29日、国内線事業について、「収入は横ばい、コストが増加するという極めて厳しい構造的課題に直面している」と説明。「国内線事業環境は業界全体の課題であり、官民一体となって取り組んでいく」として、官民一体となって、この厳しい事業環境を如何に乗り越えていくのか、議論していく必要があることを訴えた。
 今年5月から、国土交通省の「国内航空のあり方に関する有識者会議」がスタートした。少子高齢化・人口減少という構造が着実に進行するなか、日本の国内線を取り巻く事業環境は厳しさを増している。ある意味、旺盛な訪日外国人旅客需要を、国際拠点空港から航空輸送で地方へ誘客するという流れを拡大していかなければ、伸び代は極めて弱いともいえる。