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2025.06.20

WING

第6世代戦闘機のAFEは如何なる進化を遂げるか?

 生体モニタリング搭載?異常時に機体がテイクオーバーも

 世代を経るごとに様々な進化を続けてきた飛行装具(Aircrew Flight Equipment :AFE)。第6世代戦闘機の開発が騒がれるようになるなか、AFEも進化しようとしている。サーバイテックグループ傘下のビューフォート(beaufort)ビジネスディベロップメント担当ディレクターのデイビット・ステリング(David Stelling)氏が取材に応じて、第6世代機のAFEコンセプトを明らかにした。そのなかで「第6世代機では生体モニタリングを組み込むことを検討している」ことを明かした。これにより、心拍数、血圧、水分補給などの生体情報をモニタリングすることができるようにする。
 ビューフォートは現在、第6世代機向けのAFEの開発に、コリンズエアロスペースやジェンテックス、マーチンベーカー、あるいは機体OEMなどと協業しながら検討を進めているとのことだ。
 ステリング氏は「パイロットの生体情報をモニタリングすることで、予リスク回避のための防的な措置も講じることができるだろう」とコメント。「例えばパイロットの血圧が高くなったとして、機体システムはパイロットが高高度における酸素欠乏症に陥っている可能性を検知することができる。パイロットの異常を検知すれば、機体がテイクオーバーして安全を確保することができるようになるだろう」と話した。その上で「生体モニタリングデータを収集し、機体システムにきちんとデータを伝送することは、極めて重要な技術開発のポイントとなる」との見解を示した。