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レイセオンSPY-6、拡張・縮小も自在、進化し続けるレーダー

取り外し・設置も簡単、使う工具はわずかに3つ
RTX傘下のレイセオンが開発した防空・ミサイル防衛レーダー「AN/SPY-6」(SPY-6) は、さまざまな米海軍艦種に搭載されている豊富な実績のあるレーダーだ。防空・ミサイル防衛システム網の「目」の一部として機能し、堅固な防空・ミサイル防衛網を構築する。
DSEI Japan2025にあわせて来日したレイセオンのエグゼクティブディレクター(海軍向けレーダー担当)のジェイソン・A・ラスボーン氏とSPY-6インターナショナル事業開発ネーバルパワー担当のジョン・トビン氏が取材に応じ、三波工業および三菱電機が米海軍向けのSPY-6の部品の一部を製造していることに言及。日本企業とのパートナーシップに「期待している」とコメントしたほか、「今後も協力体制を敷いていくことができれば」と述べた。「米海軍のサブシステムに活用される部品を三波工業や三菱電機が製造して頂けることは、非常に躍進的な一歩だ」との認識を示し、「『こんごう』『あたご』などにSPY-6を搭載して頂けるかということもあろうが、日本企業で製造されている部品も活用されているということで、日本での展開もぜひ期待したい」と述べた。
その上で、「イージスシステム搭載艦はSPY-7が搭載されることにあったが、海上自衛隊は優れたシステムであれば、確認・検討される余地を常に有しておられる。そのため、過剰自衛隊の艦船に何が最も適したレーダーであるのか、ご検討頂いていると考えている」と述べるなど、海上自衛隊艦船に対するSPY-6の搭載に期待を寄せた。