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2024.03.14

WING

川崎重工、水素航空機用燃焼器用モデルバーナーの更なる低NOx化へ

 24年度にアーヘンで再び高圧試験、セクター試験を25年にも

 

  世界各地で複数のプレイヤーによる水素航空機研究開発プロジェクトが進んでいる。世界最大の航空機メーカーの一翼を担う欧州航空機メーカーのエアバスが、2035年にも水素旅客機を就航させることを表明して以降、水素航空機に対する注目度はうなぎ登り。そうしたなか、水素を十八番の技術とする川崎重工業にも、世界が熱視線を注いでいる。
同社は政府のグリーン・イノベーション(GI)基金事業の一環として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「次世代航空機の開発プロジェクト」に、「水素航空機向けコア技術開発」を提案。その提案が2021 年 11 月に採択され、本格的に研究開発プロジェクトが始動した。
 今後、水素社会への転換が進むことが予想されるなか、航空機分野でも水素の利活用が進もうとしている。水素航空機が社会実装された際、日本が水素航空機分野で確かなポジションを獲得することができているのか、同プロジェクトの成否が大きな鍵を握る。
 この「水素航空機向けコア技術開発」プロジェクトで川崎重工業は、水素航空機用の燃焼器、燃料供給系、そしてタンクに関するそれぞれの技術の研究開発と実証を進め、2030年度までの10年間でTRL6までの技術成熟度を高めていく計画だ。

 

※画像=水素旅客機のイメージ(提供:川崎重工業)

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