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2021.01.26

ウイングトラベル

★MaaSを国内・訪日旅行のプラットフォームに

 新春観光フォーラム、DXやデジタル化推進

 新春観光フォーラムは「新しい観光スタイルへの挑戦」をテーマに、観光関連産業や自治体のトップらが登壇。ウィズコロナ、アフターコロナを見据え、新たな観光需要の開拓に向けて、観光型MaaSをはじめとしたDXやデジタル化への取り組みを進め、市場偏重型だったインバウンドのバランスの取れた回復と成長をめざし、国、地域、産業界が一丸となって観光を通じた地域経済活性化に取り組む決意が示された。なかでも観光型MaaSについては、東日本旅客鉄道(JR東日本)の冨田哲郎取締役会長が交通系サービスが中心のMaaSを旅館などの宿泊予約や決済まで広げた旅のプラットフォームへと拡大をめざす方針を示したほか、JTBの高橋広行取締役会長は観光型MaaSを通じて観光コンテンツを一元的に提供できるよう、コンテンツプラットフォームを今秋にはスタートさせ、広くDMC、DMOなども使えるように公開する方針を表明。国内旅行とインバウンドの双方で新たな旅のプラットフォームとなり得る観光型MaaSへの取り組みに各社が力を入れている姿が浮き彫りとなった。
 新春観光フォーラムには、JR東日本の冨田哲郎取締役会長、JTBの高橋広行取締役会長、日本百貨店協会副会長でJ.フロント リテイリング取締役兼代表執行役社長の好本達也氏、全国知事会会長で徳島県知事の飯泉嘉門氏が登壇、東京女子大学現代教養学部教授の矢ヶ崎紀子氏がモデレーターをつとめた。

 

※写真=新春観光フォーラムの登壇者。上段左から矢ヶ崎氏、好本日本百貨店協会副会長、冨田JR東日本会長、下段左から高橋JTB会長、飯泉全国知事会会長

 

■冨田JR東日本会長、デジタル化や生産性課題
 MaaSで宿泊含め全ての旅の予約決済を可能に
■高橋JTB会長、DX通じて新たな価値創造を
 観光型MaaSのプラットフォームを広く開放へ
■好本百貨店協会副会長、訪日市場に3つの偏り
 中国、化粧品、関東・近畿に集中、偏り正す
■飯泉全国知事会会長、「行政がリスク取る」
 ウィズコロナのイベント開催に挑戦、成功例も