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2025.08.18

WING

エア・カナダ、客乗組合が政府の業務復帰命令拒否

 運航再開は18日にずれ込み

 

 エア・カナダは8月17日(モントリオール現地時間)、客室乗務員組合のストライキにより、エア・カナダおよびエアカナダ・ルージュの同日の運航再開を中止したことを発表した。これはカナダ労使関係委員会(CIRB)が発したストライキ中止命令を、客室乗務員組合側が拒否したため。エア・カナダはCIRBの判断を受け、当初は17日夕方から運航再開を見込んでいたものの、組合側の対応により17日午後には約240便が欠航。運航再開は現地時間18日夕刻にまでずれ込む見通しを明らかにした。
 エア・カナダを巡っては、カナダ公務員組合(CUPE:Canadian Union of Public Employees)傘下で、約1万名が属する客室乗務員組合が、8月13日にストライキを会社側に通告。8月16日にはエア・カナダおよびエアカナダ・ルージュの全便が運航停止となった。こうした事態を受けてカナダ政府が強制仲介に乗り出し、CIRBが8月17日に組合側に業務復帰命令を発し、CUPEと客室乗務員組合が実施していたロックアウトは一旦は終了。ただ、CUPEは客室乗務員組合に拒否することを指示し、客室乗務員組合も組合員に乗務拒否を呼び掛けたことで、運航再開がずれ込むかたちとなった。

 

※画像=政府命令を拒否し組合は乗務拒否を組合員に呼びかけている。空の混乱は続きそうだ(提供:エア・カナダ)

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