旅行会社の取り組み
HISツアー参加者専用
ウェルネスグアム特別プログラム
グアムならではの伝統、文化を体験
エイチ・アイ・エス(HIS)はグアム政府観光局(GVB)とグアムの観光促進に関する協定を締結、ウェルネスをテーマに、心身の健康を促進する新たな旅行先としてグアムを提案する「Guam Wellness Island Project」共同プロモーションを実施している。
なかでも、この夏、ツアー参加者向けに実施したのが、グアム最大級のオンザビーチのアイランドショー「タオタオ・タシ」ビーチディナーショーの会場で昼間の時間を使って開催した「ウェルネスグアム」をテーマにした特別プログラム。
普段はナイトショーが行われる会場を貸切にして、チャモロダンスやファイヤーダンス、ヤシの葉編みやココナッツ削りなど、グアムの文化に関する6つのアクティビティを、実際にショーに出演しているエンターテイナーからレクチャーを受け体験できるというもの。
ダンスの動きを意識して実践することでその運動効果を高めたり、本物のヤシの葉やココナッツを手にとって創作したりと、単に見るだけでなく、実際にグアムの文化を体験できるのが魅力のひとつだ。
またプランにはグアムの郷土料理「チャモロ料理」などのビュッフェランチも含まれており、例えば、ホウレンソウのココナッツミルク煮「ハグンスニ」を紹介するパネルには、鉄分やカロチンなど、ホウレンソウの栄養成分や、ターメリックの抗酸化作用や免疫力アップなどの効能など、身体の中から健康になれることがわかるよう工夫されている。
さらに夏休みで家族連れが多いことから、グアムが英語圏であることを子供の学習の機会にも活かそうと、英語で挨拶をしたり、ドリンクをオーダーしたりといった例文を書いたパネルを各テーブルに用意し、自然と英語を使いやすくする環境も整えた。
グアムに来る理由を作る
H.I.S. Guam, Inc. 代表取締役社長 青木大和氏はこのツアー造成にあたって、「沖縄やアジアなど競合デスティネーションがある中、グアムに来る理由を作ることが重要。グアムだからこその魅力として、チャモロの伝統や文化、食、そして英語圏であること、そしてこの美しいビーチをぜひ体験してもらいたいとプログラムを開発した」と説明。さらには、
「SDGsという観点からも、グアムの文化を体験してもらい、貴重な観光資源を継承していくことが、持続可能な観光が将来のグアムへ繋がっていくことと期待している」と語っている
HISのLeaLeaグアム情報サイト(https://www.lealea-guam-jp.info/wellness/)では、「ウェルネス」ページを設定、ホテル内で体験できるヨガやズンバなどのウェルネスアクティビティをはじめ、健康志向のレストランやカフェ、さらにローカルと一緒に気軽に参加できる5kランニングイベントなども紹介している。
ルックJTB、グアムに
「ヒナナオラウンジ」開設
新たな価値創出で滞在体験を強化
JTBはグアムにおける日本人旅行者の回復が他方面に比べて遅れている現状を踏まえ、滞在の付加価値向上を目的とした新たな取り組みを開始している。デュシタニ グアムリゾートまたはデュシット ビーチ リゾート グアム宿泊者限定の専用ラウンジ「ルックJTBヒナナオラウンジ」だ。
物価高や円安の影響で渡航費用が上昇し、グアムへの日本人旅行者の回復が遅れている状況下で、「価格が高止まりしている中、『価格に見合った価値の創出』が必要と考えた。まずはワンランク上のホテルの過ごし方を提案し、これまでとは違ったグアム滞在を楽しんでもらいたいという主旨のもと、ラウンジ開設に至った」(JTB ツーリズム事業本部 仕入商品事業部海外商品企画部企画第二課 課長 加藤理枝氏)と説明する。
「ルックJTBヒナナオラウンジ」では、朝はホットミールを含む充実した朝食を提供するほか、昼はソフトドリンクやスナック、夕方から夜にかけてはアルコールと軽食を用意。観光に出かける前の朝、日中のちょっとした休憩や、夕食前の一杯、食後のひとときなど、リゾートならではの過ごし方を提案する。運営時間中はホテルのスタッフが常駐しており、安心感もあるほか、朝9~10時にはオプショナルツアーやレストラン予約の手配機能も兼ね備える。キッズスペースも設けられ、グアムに多いファミリー層にも配慮している。
さらにチェックアウト後15時まで利用できるため、ホテル出発までの時間をゆったりと過ごすことがきでる。開設以来、朝食やサービスの質に関して高い評価が寄せられており、利用者満足度は極めて高いという。
「KOMI-KOMIコース」復活
恋人岬に「テラス」のプランも
また、JTBでは過去に人気を博した「KOMI-KOMIコース」を25年度に復活させた。1日2万円の追加代金でアクティビティやディナーショーなど全30種類以上から「したいコト」を自由に組み合わせることができる仕組み。今年8月にはKOMI-KOMIチョイスを毎日利用できる新商品も発売した。さらに、オンデマンド乗合型移動サービス「mobi」を導入し、行きたい場所まで効率的に移動できるインフラ環境も整えた。加えて、人気の景勝地「恋人岬」に、海に沈む夕日を楽しむ「夕焼けテラス」を2026年1月にオープン予定だ。
加藤氏は、「既存の資源を最大限に生かしつつ、新たな楽しみ方を提案していく。グアムを訪れるすべての日本人旅行者のみなさまに、グアムの魅力を再発見してもらえるよう取り組みを続けたい」と語っている。
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