WING
IHI空領域、2030年売上収益8千億円、40年に1兆円

部品製造・スペア供給のコア軸にMROで拡大
IHI航空・宇宙・防衛事業領域の売上収益は、2023年度には約4000億円だった。翌2024年度末には約5000億円にまで上昇。新型コロナパンデミックの影響で一時急激な落ち込みに見舞われたものの、そこから力強く回復、成長軌道に乗っている。
IHI航空・宇宙・防衛事業領域民間エンジン事業部の村上努事業部長(副事業領域長)は売上収益について、「2030年に8000億円、2040年に1兆円まで持っていきたい」として、売上収益の更なる飛躍を目指すとした。売上収益の伸びや更なる生産性改善の深掘り、デジタル化・自動化などの取り組みを進めることで、営業利益率も上昇させていきたい考えで、23年度の営業利益率13.3%を、30年度には15%程度にする目標を掲げた。
同事業領域の売上収益の中身を紐解くと、その約8割が航空エンジン。このうち防民売上比率は1:2となっており、売上収益の半分以上を民間航空エンジンが占めている構造だ。
※画像=IHI空領域は民間エンジンのMRO事業強化などで更なる上昇気流に。写真は整備専門工場の鶴ヶ島工場(提供:IHI)