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2025.07.28

WING

陸自、りゅう弾砲不明原因は通常より多い装薬使用

 使用・指導とも隊員の不備遠因、基礎と監督徹底

 陸上自衛隊は7月26日、あいば野演習場で発生した155ミリりゅう弾砲1発が不明となった事案に関する事故調査結果と再発防止策を発表した。不明となった理由は、通常では1個使用するべきだった装薬を2個使用し、弾丸の推進力が増加してしまったため。演習場では全火器の安全確認と隊員の意識改革を徹底するとし、さらに全陸自隊員に対して基本・基礎の徹底と、指導・監督および練度管理の徹底を図るよう指示した。
 この不明事案は今年2月3日、岡山県日本原駐屯地の中部方面特科連隊第3大隊が、155ミリりゅう弾砲FH70の射撃訓練中に演習場境界付近で1発の弾着が不明となった。中部方面総監部では事故調査委員会を立ち上げ、事案発生の調査を行うとともに弾薬の捜索を行い、先日には目標設置区域から西に約2キロ離れた演習場内で当該不明弾の破片を発見した。

※写真=155ミリりゅう弾砲を発射できるFH70(提供:陸上自衛隊)