ウイングトラベル
★アルパインツアー、体験型旅行の次世代像創造へ

2030年をターゲットに新たな事業基盤構築
スポーツ・アウトドアウェアメーカーであるゴールドウインの子会社として新たなスタートを切ったアルパイン ツアー サービス(アルパインツアー)の藤井知一代表取締役社長と同社の前社長で引き続き経営に携わる芹澤健一取締役事業本部長が本紙との取材に応じ、2030年までに旅行関連事業をゴールドウイン グループの新たな収益基盤の1つとして位置付けることができるよう、事業体制の構築を進めていく考えを明らかにした。今後はゴールドウインの人的・物的資源を有効活用して、新たな体験型旅行商品の開発や新規事業の開拓に取り組んでいく。
さらに訪日外国人向けのアドベンチャーツアー領域におけるリーディングカンパニーの実現を目指し、国内外で新たなアクティビティツアーブランドとしての地位向上に取り組んでいく方針だ。
ゴールドウイン傘下入りで新たな風を
「コト体験」で新たなパイオニアワーク実現
ゴールドウインは「遊び」を通じて自然や環境との新たな関わりを生み出していく「PLAY EARTH(プレイアース)」のコンセプトのもと、2030年までの長期ビジョンを設定。それに応じた中期経営計画を策定し、さまざまな事業を進めているところだ。
その中で自然を活かした新たな価値提案を行う取り組みも行っており、2027年には創業の地である富山県に大規模な自然探究型の大規模施設「プレイアースパーク ネイチャリングフォレスト」を開業するなど「コト体験」の提供に関する取り組みに力を入れているところだ。
そうした中でゴールドウインは「プレイアースのコンセプトはウェアなど、ものづくりの部分だけでは伝えきれないところがある。その中で『コト体験』という部分を意識する中で、イベントやツアー事業に以前から関心を持っていた」と藤井社長はこのように話す。
旅行事業の展開にあたっては「ゼロベースで立ち上げることも考えたが、これまで30年以上にわたって一緒に仕事をしてきて、価値観の部分で非常に近しい部分があったアルパインツアーとともにビジネスを展開していこうとなった」と今回の経緯についてこのように話す。
※写真=本紙との取材に応じたアルパイン ツアー サービスの藤井知一代表取締役社長(左)と芹澤健一取締役事業本部長(右)