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2020.01.28

WING

防衛省、グローバルホーク臨時部隊20年度末新編へ

厳しさ増す日本周辺、任務効率化へ必要な無人アセット

 防衛省・自衛隊は2020年度予算案のなかで、「臨時滞空型無人機航空隊(仮称)」の新編を盛り込んだ。滞空型無人機のRQ-4グローバルホークの導入に向けた臨時部隊を航空自衛隊に設置するという内容だ。すでに自由民主党国防部会では認められていて、この第201回国会での成立を目指す。自衛隊ではグローバルホークをはじめ、無人のアセットの運用を拡大させる。例えば、陸上自衛隊は第8師団第8情報隊のスキャンイーグルなど、小型無人機の運用を拡大している。海上自衛隊では、水中の情報収集を行うUUVの研究開発が進められる。無人のアセットによる任務の効率化は、限られた条件の中で厳しさを増す安全保障環境に対応するためには必須といえる。
 新編を目指す臨時滞空型無人機航空隊(仮称)は約70人体制になると見られ、三沢基地に配置する予定。2020年度末の編成を目指す。グローバルホークの機体自体は2021年度から順次3機を導入して配備することになる。同臨時部隊では、装備品の受入れや維持管理、教育、運用試験などを円滑に実施するための体制を構築する。運用体制が確立されれば、臨時ではなく正式な部隊名が付与され、グローバルホークを運用する部隊となって活躍していくことになる。
 グローバルホークは、高高度に滞空して情報収集や、警戒監視、偵察などを実施する無人航空機。航空自衛隊による運用が本格化すれば、弾道ミサイルを相次いで発射する北朝鮮をはじめ、太平洋への進出を活発化させる中国、あるいはロシアなどに対する警戒監視および情報収集能力の強化に寄与することになる。・・・

 

離着陸担当と飛行担当に分かれるパイロット
管制の指示で自律飛行、高高度飛行で警戒監視

 

※写真=自衛隊が合計3機導入するRQ-4グローバルホーク。写真は横田基地の米空軍のもの(提供:米空軍)