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2025.11.05

WING

新田原でF-35B訓練始動、騒音対策も万全に実施

 小泉大臣「地域との信頼を基盤に錬成進める」

 小泉進次郎防衛大臣は11月4日の閣議後会見で、宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地でF-35B戦闘機の飛行訓練を同日から開始したことを発表した。この訓練は、パイロットの養成および技量維持を目的としており「F-35Bの早期戦力化に大きく貢献する。日本の防衛力強化にとって重要な意義のある訓練」だと強調した。その上で、訓練開始を懸念する地元に対して「約束した負担軽減策を着実に実行する」と明言し、地域の理解を得るために丁寧に説明していく姿勢を示した。
 小泉大臣は、日本が戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面していることを踏まえ、F-35Bの早期戦力化が特に重要だとして、空自の実戦的錬成の重要性を強調した。F-35シリーズの中でもB型は、短距離離陸・垂直着陸能力(STOVL)を持つ機体で、離島防衛や南西地域の防衛態勢強化に不可欠な戦力と位置づけられている。母基地である新田原での訓練開始によって、将来的には「いずも」型護衛艦での運用も視野に入れた実戦的運用体制の構築が進むことになる。