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2022.01.13

ランドクルーズJTB、来年4月に運行再開

ヨーロッパ旅行に個人旅行のような“自由”と、団体旅行のような“安心感と利便性”を提供する「ランドクルーズJTB」が、20224月にいよいよ運行再開の予定だ。ランドクルーズは1名から運行する日本語ガイド付きの現地発着周遊バスで、ヨーロッパの都市はもとより地方への旅行をより自由に気軽に楽しむことができる。来年4月から9ルートで運行を再開する予定で、ヨーロッパ旅行の共通インフラとして、JTBグループのみならず他の旅行会社でもランドクルーズを組み込んだ旅行商品の造成販売を拡大していきたい計画だ。

ランドクルーズでヨーロッパを旅する

 

1名催行の現地発着周遊バス

1日単位で購入可、日本語係員同行

 

 「ランドクルーズJTB」は、「ツアーグランプリ2021」で国土交通大臣賞を受賞した注目商品。2019年から運行を開始し、2019年度は初年度ながら3000名が参加する人気商品となった。

 最大の特徴は、フルパッケージの団体旅行とモノデスの個人旅行と一線を画し、いわば団体旅行と個人旅行の「いいとこ取り」ができる商品。全ルートを1名から催行し、しかも1日単位で購入できる。行きにくい地方の観光地へも快適にバスで移動でき、個人では手配が面倒な観光施設の入場券やホテル宿泊なども一括手配できる。また、日本語現地係員が

同行するため言葉の心配もなく、フリータイムの食事や観光場所などのアドバイスも受けられる。荷物をバスに預けたまま手ぶらで散策できる身軽さも魅力だ。

 ランドクルーズは、これまで周遊型のパッケージツアーに参加していて、完全フリーの個人旅行は不安なものの、より自由な旅行に参加したい方にとくにおすすめだ。好きな都市に好きなだけ滞在でき、どのレストランで何を味わうかも自由。自由時間の散策を楽しめるように運行ルートも工夫されている。

 

ランドクルーズでヨーロッパを旅する

 

来年4月から9ルートで運行再開

表紙にバスクツアーの写真

 

 ランドクルーズは20224月より全9ルートで運行再開を計画しており、商品の販売開始は1月下旬を予定している。運行コースは、イタリアとスペインで北と南の2ルートがそれぞれ運行されるのをはじめ、英国、ドイツ、中欧、クロアチア、ポルトガルで各1ルートの全9ルートが運行される計画だ。運行頻度は需要動向をみながら決定するが、今後需要回

復が進めば全ルートを週1便程度で運行していきたい考えだ。

 2022年度の「ランドクルーズJTB」のパンフレット表紙には、8月に催行したバスクツアーの様子を撮影した写真を掲載し、コンセプトを一新した。パンフレットでは、これらの写真が実際に運行したツアーで撮影され、日本からヨーロッパへの旅行が難しい時期にもランドクルーズは実際にツアーを催行し、安心・安全な旅を提供できる経験値があることを紹介していく。

 

バスは当面一人2席使用

安心感を重視

 

 コロナ禍でのニューノーマル対応については、日本旅行業協会(JATA)のガイドラインを順守するほか、JTB、クオニイツムラーレともに世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)のセーフトラベル認証を受けており、JATAWTTCの指針に則った対応を行っていく。

 また、ランドクルーズの運行再開に当たっては、当面バスは一人2席使用とし、乗車人数を定員の半数程度に抑える予定だ。日本と同様にヨーロッパでも公共交通バスなどの乗車人数に関する制限はないが、当面は安心感を重視した対応とする予定。その後はマーケット動向などに応じて随時対応を見直していく。

 ツアーの参加条件については、ワクチン接種を参加条件とするのかどうかを含めて検討中。ヨーロッパではレストランなどの入店時にワクチン接種証明か陰性証明等の提示を求める国も多く、ルックJTBなどのプロダクトと歩調を合わせた参加条件を検討していく。

 

ヨーロッパ旅行の共通インフラに

他社での販売も拡大を

 

 ランドクルーズは、JTBグループを通じた販売はもちろん、他の旅行会社での商品造成や販売についても積極的に働きかけていく。ヨーロッパ旅行の共通インフラとして広く活用してもらいたい考えだ。

 JTB欧州グループ本社では、ランドクルーズをランド素材として供給することで、他社でも往復航空券や前泊、後泊などを付けて独自のパッケージ商品として販売できるようにする。2019年度にはホリデイブランドで商品化された実績があり、ツアーグランプリの受賞なども追い風に、より多くの旅行会社でランドクルーズを組み込んだ旅行商品の造成販売を手掛けてほしい考えだ。

 店頭販売はもとよりオンライン販売も強化し、OTAにも販売を働きかける。

 

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