記事検索はこちらで→
2023.12.11

市場の回復に合わせ、オーストラリアの多彩な体験を発信

Interview

 

オーストラリア政府観光局
デレック ベインズ 日本・韓国地区局長

 

  今、日本には4年前のようにインバウンドの旅行者が観光地にあふれています。オーストラリアでも旅行者の姿が当たり前のように見られるようになり、2023年1~9月までの渡航者数が2019年比で約60%、単月では70%以上戻ってきました。
 日本マーケットも順調に回復しており、2024年には同年比で100%になるものと期待しています。こうした旅行需要を支えているのは、紛れもなく各航空会社の路線回復によるところが大きいでしょう。10月29日の全日空によるパース線の復活で、日豪間は成田、羽田、大阪からケアンズ、ブリスベン、シドニー、メルボルン、パースの5都市を結ぶ体制が整いました。来年の第1四半期には同年比で130%になる可能性も見えています。
 また、弊局が昨年スタートしたグローバルキャンペーン「『グッデイ!』ではじめよう、オーストラリア」も丸1年が経ちました。世界中でルビー人気が高まるなか、日本でも旅行業界の方たちと共に3年、4年と長く継続して展開していきたいと考えています。
 オーストラリアを訪れる旅行者には、特にオーストラリアならではのさまざまな体験を提供していきたい。例えば美味しい食事やワインはレストランで楽しむだけでなく、
自分で収穫したり、加工したり、あるいは調理した上で味わうアクティビティも豊富です。この特集を通してその一部を紹介いたします。

 

充実の航空路線で美食大陸へ

オーストラリアの食文化を体験

 

航空路線の拡充もあり、2024年はオーストラリアを訪れる日本マーケットの動きが加速しそうだ。2019年を確実に追い越すためには、レジャーマーケットへの訴求が課題となるだろう。オーストラリアならではの“体験”を鮮明に打ち出すことで、選ばれるデスティネーションを目指したい。なかでも魅力的な食文化体験は、旅行全体の印象を左右する重要かつ不可欠な要素として注目に値する。

 

渡航者数100%回復へ

 

 コロナ禍が収束し、世界中で旅行者が動き始めた2023年。オーストラリアでも会計年度末の6月までに年間渡航者数を2019年比で60%まで戻すという目標を達成し、585万6400人(対2019年比62.7%)を記録した。日本マーケットは6月までの1年間で173,200人(同35.8%)にとどまったが、7月、8月単月ではともに同70%前後の回復を見せている。オーストラリア政府観光局のデレック・ベインズ日本・韓国地区局長は、「全体の数字は2024年6月までに100%戻るものと確信している」とコメント。日本マーケットも教育旅行やビジネスマーケット、VFR(友人や親族を訪問)などの需要が動いていることから、「24年には100%に戻るだろう」と語っている。
 順調に推移する日本市場を支えているのは、航空路線網の充実ぶりに寄るところが大きい。座席数で見ると、10月は2019年比で91%まで戻ってきており、年内に100%を超える見込み。オーストラリアから日本への渡航者数も増えており、双方向で需要が高まっていることから2024年3月頃には同年比で130%を超えるとされている。
 座席数だけでなく、路線網の拡大にも注目だ。今年は3月にカンタス航空が羽田・メルボルン線、6月にヴァージンオーストラリアが羽田・ケアンズ線、10月には全日空が成田・パース線の運航を開始。ジェットスターは2024年2月に関空・ブリスベン線を再開、4月に関空・シドニー線を開設するなど、話題に事欠かない。

ETAについて

出発1か月前を目途に
早めの申請を!

E TA S(Ele ctro nic Travel Au t h o rit ySystem)を通じてオーストラリア移民局に登録し、E TAと呼ばれる電子査証が発行される仕組み。申請から発給までオンラインで完結する電子ビザとなっている。

 

ETAポイント

● 申請時にはパスポート、電子メールアドレス、クレジットカードを用意
● 観光、知人・親族訪問、商用いずれの目的でも取得が必要
● パスポートの残存期間が1年以上あれば、取得日から1年間有効で何回でも入国が可能。1回の最大滞在日数は3カ月
● オンライン申請手数料としてA $ 2 0(約1900円)が必要

※ETAに関する詳細および最新情報は在日オーストラリ
ア大使館のウェブサイトで確認
https://japan.embassy.gov.au

 

 

新キャンペーンの浸透を促進

 

 オーストラリア政府観光局がローンチしたグローバルキャンペーン「『グッデイ!』ではじめよう、オーストラリア」もスタートから1年。CGIアニメのキャラクターを起用したオリジナルショートムービーで、オーストラリア各地の魅力を紹介するという新しい手法がインパクトを与えた。
 カンガルーのルビーとユニコーンのルイは各国で好評を博しており、日本でも多くの旅行会社がキャラクターを使った商品展開をしている。現在は、オーストラリア政府観光局のYouTubeをはじめ、ティーバーやアベマなどの動画配信サービスへターゲティングに合わせた動画広告を出稿。「今後も長く愛されるプロモーションにしていきたい」(ベインズ日本・韓国地区局長)としている。

 

オーストラリア政府観光局ショートムービー「G’day」の
視聴先はこちら

 

▼旅行会社が活用できるキャンペーン素材のダウンロードはこちら

https://resources.australia.com/site/welcome.me

※登録後、「come and say g’day」を入力・検索すると、
素材一覧にアクセスできる
※使用の際はパートナーシップツールキット(ガイドライン)を参照のこと

 

オージー流に食を謳歌

 

 オーストラリアの魅力を発信する上で欠かせないキーワードの1つが「体験」だ。雄大な大自然や唯一無二の世界遺産、固有の野生動物や洗練されたグルメなど、旅の切り口はさまざまだが、どれも実際に体験できるプログラムが豊富にそろっているのがオーストラリアの強み。そのなかでも旅行中に何度も経験する食事は、バリエーションをつけることで旅をより華やかに彩ることができる。
 バリエーションとはつまり、何を食べるかだけでなく、いつ、誰と、どこで食べるかという環境まで含めた食体験を指す。「オージーには“何を食べよう”と“どこで食べよう”の区別がない」とベインズ日本・韓国地区局長。高級レストランに出かけることもあるが、早起きしたら眺めのよいカフェへ、フィッシュ&チップスを頬張るならビーチへというように、日々食事を美味しく食べること、かけがえのない時間にすることが当たり前になっているという。
 旅行者にも1日3回の食事をアクティビティのように楽しむ選択肢がいくらでも用意されている。例えば、オーストラリアの極上ワインを楽しむなら一面のブドウ畑が広がるワイナリーまで出かけたいし、ウィスキー、ラム、ジンなどの蒸留所で自分だけのオリジナルボトルを作るのもいいだろう。自ら海に入りウニやアワビ、牡蠣を獲ってその場で味わったり、森に分け入りキノコやトリュフを採取し、新鮮な食材を使った料理を楽しんだりと、食文化をアクティブに体験することができる。
 また、オーストラリアの食文化で忘れてはならないが、ブッシュ・タッカーだ。アボリジナルピープルが伝統的に食材にしてきた固有のハーブや木の実、カンガルーやエミューの肉などをブッシュ・フードとも呼び、これらをアボリジナルガイドと一緒に採取したり、使い方を学んだりするツアーが各地で実施されている。
 こうしたオプショナルツアーを取り入れるだけで、オーストラリアの食体験は旅行に忘れ難いインパクトを残すことになるだろう。もちろんツアーや高級レストランに高いお金を払わなくても、ミートパイをテイクアウトしたり、カフェでコーヒー文化に触れたりするだけでもオーストラリアの食の魅力を感じることができるはずだ。

 

 

オージー・スペシャリスト・プログラム(ASP)

300名のスペシャリストが商談会の地、ケアンズに集結!

https://www.aussiespecialist.com/ja-jp

 

コロナ後初の現地イベントを開催

「オージー・スペシャリスト・プログラム(ASP)」は、旅行会社向けデスティネーション認定プログラム。この10月にはコロナ明け初となるスペシャリスト限定の現地イベント「G’day Australia 2023(グッデイオーストラリア2023)」を開催した。商談会とファムから構成される同イベント(旧コロボリー)は、全世界から300名のオージー・スペシャリストとオーストラリア全土から124社のサプライヤーが商談会の開催地であるケアンズに集結。商談会で最新情報をアップデートしたほか、ケアンズならではのディナーレセプションでサプライヤーと交流を図る場も用意された。

 

現地イベントやファム情報をチェック!

 

 同イベントには、日本から18名の旅行会社が参加。商談会の前後にはケアンズとメルボルンのチームに分かれてファムも実施され、実際にオーストラリアの今を体験する機会も設けられた。現地イベントは今後も随時開催を予定。参加募集はオージー・スペシャリスト・プログラムのニュースレターで告知されるので、ニュースレターの受け取り登録を忘れずにしておきたい。

 

活気ある商談会の様子

 

次のぺージ「クイーンズランド州①」→