記事検索はこちらで→
2023.10.07

ヒルトン グアム リゾート&スパ

着々と進むプレミアタワーの改修工事
団体旅行のさらなる獲得に本腰

 

グアム初の総合リゾートホテルとして1972年に誕生し、タモンエリアで唯一波の音が聞こえるリゾート感あふれるヒルトン グアム リゾート&スパ。今年着手したプレミアタワーの改修工事は順調に進んでおり、他にも時代やトレンドに合わせたアップデートが行われている。そして団体旅行、特に報奨旅行の受け入れについては、長年培ってきたノウハウを生かし、さらに拡大していく構えだ。

 

着々と進むプレミアタワーの改装工事
客室は落ち着いた雰囲気に一新

 

 ヒルトン グアム リゾート&スパを構成する3つの客室棟のひとつ、プレミアタワーの改修が進んでいる。2024年1月にはすべての改修が完了予定で、来年2月以降はリニューアルされたプレミアタワーに宿泊できる。
 今回の改修では、特に通常カテゴリーの客室が大きく生まれ変わる。最もわかりやすいのが客室のフロアだ。これまでは全面にカーペットが敷かれていたが、改修後はウッド調の床材が採用され、ダークブラウンの落ち着いた雰囲気になる。またバルコニーの手前のカウチやデスクがある場所にエリアラグを敷くことで、ヒルトンらしさも残した。また、クローゼットはすべて扉のないオープンなタイプに変更。これにより圧迫感が薄れ、客室が広く見えるような効果をもたらしている。
 バスルームは、シャワーブースを撤去して洗面台をダブルシンクに変更。例えば女性2人で宿泊する場合でも、メイクなど身支度をする際に、2人同時に洗面台を使用できるようになる。

プレミアタワーの改装後の客室イメージ

 

団体・報奨旅行に強み
敷地全体を使いウェルカム感を演出

 

 今夏のヒルトングアムは家族連れの日本人旅行者が増加した。レストランでも観光客の姿が目立つようになり、いよいよグアムの日常が戻ってきたといえる。
 旅行需要が徐々に戻りつつある今、ヒルトングアムが本腰を入れているのが団体旅行の獲得だ。ヒルトングアムには、メインタワー、タシタワー、プレミアタワーと特徴の異なる3つのタワーがあり、それぞれにカテゴリーの異なる客室を備えている。大型団体にも対応可能だが、ヒルトングアムが最も得意としているのは、50〜100人(25〜50室)規模の団体だ。団体の中でも増加傾向にあるのが報奨旅行で、営業成績などに基づき客室のカテゴリーを変えたいという要望にも対応で
きる。
 パーティー会場も充実している。ヒルトングアム最大の宴会場が、着席形式で250人を収容できるマイクロネシアンボールルームだ。ここには大きなステージがあるため、本格的な雰囲気の中で成績優秀者の表彰式を行うことが可能だ。また、屋外には着席で400人を収容できるスペースもあり、団体の規模によってはマイクロネシアンボールルームを荒天時のバックアップとして押さえることもできる。その他にも20〜50人の小規模団体に適した各種バンケットルームやミーティングルームも備えている。

マイクロネシアンボールルーム

 

 ヒルトングアムのパーティーでの大きな強みが、ビュッフェだけでなくコースメニューの提供にも対応できることだ。報奨旅行というお祝いの場で、料理を取りに行ったり来たりする必要がなく、着席のまま料理を楽しめる。また、コーポレートカラーや企業のロゴ、代表的な商品の色に合わせたオリジナルの料理、デザート、ドリンクなどを作ることも可能。テーブルクロスやナプキン類も同様に、企業のロゴやコーポレートカラーに合わせられるよう、さまざまな色を用意している。
 広大な敷地を誇るヒルトングアムでは、バスが敷地に入ってから宿泊棟に向かうエントランスの両側にバナー(幟)を10本掲出することができる。企業名はもちろん、周年記念旅行であればその旨を記載したり、成績優秀者の氏名を記載したりできる。バナーの表と裏で異なるデザインにすることも可能だ。各タワー内だけでなく、敷地に入った瞬間から始まるサプライズ感やウェルカム感の演出は、ヒルトングアムが得意とするサービスだ。

敷地内のバナーに企業名などの掲出の演出も

 

ローカルにも人気のツリーバー
リゾート感あふれる雰囲気に

 

 コロナ禍の影響で唯一再開していなかったツリーバーでのトロピックスバーベキューは、コロナ後の市場の変化などにより廃止することが正式に決定したが、ツリーバーは今も変わらず軽食や様々なドリンクを提供する人気のバー。2024年春までには、新たにバーに適したカウチや籐風デザインの椅子、バー向きのテーブルに入れ替え、全180席に拡大。これまでどおりバンドの生演奏なども入ることから、さらにリゾート感あふれる雰囲気になる。

 

次のページへ→

 

←前のページへ戻る