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JAL・JR東、地産品の短時間海外輸送試験へ
東北新幹線と国際線を連携し鮮度保持
日本航空(JAL)と東日本旅客鉄道(JR東日本)は10月2日、JR東日本の列車荷物輸送サービス「はこビュン」とJALの国際貨物「JALCARGO」を連携させ、仙台からシンガポールまで地産品を約19時間で届ける海外輸送トライアルを実施すると発表した。仙台駅から東北新幹線「やまびこ212号」で東京駅へ運び、羽田発JAL35便(10月8日0時05分発、シンガポール6時10分着=現地時間)に積み替える一貫輸送で、通関も両社が連携してワンストップ対応する。輸送品はJRフルーツパーク仙台あらはまで収穫した梨約300個。従来24時間超になりがちな所要時間を短縮し、ドライバー不足や二酸化炭素(CO2)排出削減に資するモーダルシフトの受け皿拡大も狙う。
輸送は10月7~8日に実施し、到着後は10月9~11日にシンガポール・Guoco Tower Urban Parkで開かれる「THE JAPAN RAIL FAIR 2025」で試食・販売やパンフレット配布などのPRを行う。両社は今回の結果を踏まえ、各地の地産品輸出拡大に向けた共同検討を進める方針だ。