WING
三菱重工業、次期国際共同開発旅客機参画へ意欲
787で培った技術・能力を活かせる部位で参画に期待
三菱重工業民間機セグメントは、三菱重工業の多様な事業部門にあって、もっとも新型コロナパンデミックで苦しんだ部門の一つだろう。その後も機体OEMであるボーイングが抱えた品質問題、グローバルな航空機産業のサプライチェーン問題など、複数要因の影響で回復が遅れた。そうしたなかここにきて、ようやくボーイングの生産量が段階的に引き上げられるようになり、民間機セグメントの業績も上向いてきた。
その民間機セグメントでは、ボーイングのTier1事業の生産量回復・拡大に向けた取り組みと並行して、機体メーカが主導する次期国際共同開発プログラムへの参画を視界に捉えている。
本紙の取材に応じた民間機セグメントの髙口宙之セグメント長(執行役員)は、次期国際共同プログラムでの開発・製造に向けて、既に様々な要素技術開発や生産システムの開発に取り組んでいることを明らかにした。
※この記事の概要
・ボリュームゾーンの単通路機
高レート生産対応が鍵 など
