ウイングトラベル
★多様性・包摂性のある旅のあり方とは

Booking.comがLGBTQ+旅行者らと考えるイベント開催
オンライン旅行会社大手のブッキングドットコム(Booking.com)はこのほど都内で「LGBTQ+と旅の未来を考える共創ワークショップ」を開催した。世界の観光業界において多様性や包摂性が重視される中で日本の観光施設の現状についてLGBTQ+(性的少数者)の当事者が旅行におけるさまざまな経験について語ったほか、会場の来場者とグループディスカッションを行い、さまざまな旅行者を受け入れていく上で求められる配慮などをテーマに活発な意見交換が行われた。
Booking.com、LGBTQ+の円滑な旅を支援
「トラベル・プラウド」認証、日本でも800軒超に
イベントの冒頭ではBooking.comのルイス・ロドリゲス日本代表が現状の取り組みについて紹介した。
同社は2021年から「Travel Proud(トラベル・プラウド)」の名称でLGBTQ+旅行者の受入に向けた指針を策定し、取り組みを進めている。具体的にはLGBTQ+旅行者を受け入れるための適切な対応やコミュニティの理解を深めるためのツールブックを制作するとともに、オンライン研修プログラムを実施する取り組みを行っている。さらにこのプログラムを修了するとともに、LGBTQ+の受入に対して積極的な取り組みを行っている宿泊施設に認証バッチを付与するとともに、同社のサイトで紹介する施策を展開している。
トラベル・プラウドの認証施設は現在世界で10万件以上を突破。また、日本でも昨年から取り組みを本格化。これまでに800軒超の宿泊施設が認証を取得しているという。
ロドリゲス日本代表は「日本でも外国人旅行者が増加傾向にある中で多様性や包摂性への対応がますます重要になっている。われわれはすべての人に簡単に世界を体験してもらうことをミッションとしており、今後もトラベル・プラウドの取り組みに力を入れていきたい」と語った。
※写真=Booking.comが「LGBTQ+と旅の未来を考える共創ワークショップ」と題したワークショップを開催した