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2025.08.06

WING

三菱重工第1Q、売上・利益で過去最高更新

 受注高、前期の防衛大型案件反動で4%減

 三菱重工業が8月5日に発表した2025年度第1四半期決算によれば、期間中の売上収益は前年同期比7.4%増加した1兆1936億円と増収に。利益ベースでは、事業利益が24.7%伸びた1041億円、四半期利益は5.9%増の714億円で着地した。受注高は4%減少した1兆78686億円だった。
 当日、会見に臨んだ三菱重工業の西尾浩最高財務責任者(CFO)は売上収益について、「第1四半期では過去最高を更新した」と説明。「事業利益も1000億円の大台に乗った。前年度から25%増で、こちらも第1四半期としては過去最高を記録した」ことに言及した。
 事業利益の増減について西尾CFOは「売上増減および利益率改善で330億円」であることに言及。エナジープラント、インフラ、航空・防衛・宇宙セグメントなど、各セグメントで100億円近くの改善がみられた」とした。その一方で「為替影響でマイナス60億円」あったとし、前年同期は1ドル153円だったところ、当期は1ドル146円と、円高に振れたことの影響を受けたとした。さらに賃金アップが64億円のマイナス要因となったという。