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齋藤海幕長、1年間は幹部・隊員の意見聴取に奔走

体質改善で精強・誠実な組織、継続して取組み強化
齋藤聡海上幕僚長は7月22日の定例会見で、海幕長に就任してからの約1年間は、各指揮官と意見交換し、地方でも各隊員と車座の意見交換をするなど「隊員たちの感じていることや要望を聞いてきた」と、意見の聴取に力を入れてきたことを説明。これは海自が目標に掲げる精強・誠実を実現する「よりS2検討」の一環であり、今後も取組みを引き続き継続していくとともに、さらにこれまでの「よりs2検討の取組みも総括してみたい」考えを示した。
齋藤海幕長は昨年7月19日に現職へ就任し、精強・誠実という海自の目標を掲げ、その頭文字を取った「よりS2検討」について議論してきた。海自では昨年、ヘリコプター墜落事故および掃海艇「うくしま」火災の発生や、情報の不適切な取扱い、手当の不正受給など、不祥事も重なった。そこへ組織態勢の改善を進めるため、幹部や隊員から意見の聞取りを行ってきたという。