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2025.07.15

WING

新TiAl合金開発、タービンブレード低コスト量産に目途

 材料・加工でコスト抑制、従来法比べ遥かに低コスト化

 科学技術振興機構(JST)は、低コストなTiAl合金(チタンアルミ合金)のタービンブレードの製造技術の開発に成功したことを発表した。CO2排出削減などのニーズの高まりを受け、航空機産業ではより軽量・高強度な素材が求められている。そうしたなかこの研究成果は、あらたな軽量高強度なTiAl合金を使ったタービンブレードで、従来の製造法に比べて遥かに安価に量産することができる手法として、注目されそうだ。
 これは物質・材料研究機構(NIMS)の超耐熱材料グループ(鉄井利光特別研究員)の研究成果である鋳造性に優れたTiAl合金をベースとし、その更なる最適化を図り、ニアネット形状の鋳造物から機械加工でジェットエンジン向けタービンブレードを製造する低コスト量産技術の確立を目指したもの。JSTのA-STEP企業主体マッチングファンド型の支援を受け、栃木県足利市のAeroEdge(エアロエッジ)が開発に成功した。