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2025.06.16

WING

GKNエアロ、水素燃料航空機実現へ極低温技術開発

 エアバス主導「ICEFlight」参加、開発後押し

 

 GKNエアロスペースが、エアバスが主導する「ICEFlight」(革新的極低温電動飛行)プログラムにおいて、水素燃料航空機の実現に向けた極低温技術の開発を進める。同プロジェクトでは、GKNエアロスペースの水素システムと電動化に関する専門知識を活用し、次世代航空機開発を後押しする。具体的には極低温冷却システムおよび配電システムの開発を進めるほか、各種試験に重点的に取り組む方針だ。
 GKNエアロスペースは最近、エアバスらが展開する「ICEFlight」(Innovative Cryogenic Electric Flight:革新的極低温電動飛行)に合流した。同プログラムはオランダの官民連携プログラム「Luchtvaart in Transitie(Lutvuart in Transitie、LiT)」の下、エアバスのオランダテックハブと、同社のイノベーション部門であるAirbus UpNextが主導している。
 同プログラムでは、液体水素燃料を活用するための技術の成熟度を加速することに重点を置く。エアバスはGKNエアロスペースのほか、Cryoworld、Stirling Cryogenics、Futura Composites、オランダ航空宇宙センター、デルフト工科大学、トゥエンテ大学とも提携。コンソーシアムを形成して、研究開発を進めている。

 

※画像=オランダを水素燃料航空機の極低温技術の拠点に。エアバス主導の「ICEFlight」にGKNが参画(提供:GKNエアロスペース)

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