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2025.05.09

ウイングトラベル

★3月の航空旅客市場、依然として低調な伸び

 日本好調、搭乗率 国内線84.4%・国際線84.1%

 

 国際航空運送協会(IATA)は3月の世界の航空旅客動向をまとめた。それによると、航空旅客数を示す有償旅客キロ(RPK)は前年同月比3.3%増の7388億キロで、昨年から続く1桁台の緩やかな伸びが継続した。季節調整後の数値は前年同月比0.4%増にとどまり、2月の2.3%減に続く伸び悩みを示した。
 一方、航空会社の供給席数(ASK)は5.3%増と大幅に拡大した。これにより、業界平均の搭乗率は80.7%となり、前年同月比で1.6ポイント低下した。2月と比較しても0.4ポイントの下落となった。
 地域別では、アジア太平洋地域の航空会社が6.3%増と最も高い成長率を示した。この成長は昨年前半に比べると半分以下の伸びではあるが、他の地域と比較すると相対的に堅調な数字を維持している。同地域は搭乗率も唯一改善を見せ、前年同月比0.3ポイント上昇の83.5%となった。これは全地域で最も高い搭乗率となっている。

 

※写真=日本の国内線と国際線が堅調