ウイングトラベル
★ANAHD、24年度売上高は過去最高2兆2618億円

2月の上方修正から営業利益166億円さらに上振れ
ANAホ-ルディングスが4月30日に発表した2025年3月期決算(2024年4月1日~2025年3月31日)によれば、期間中の売上高は前年同期比10%伸びた2兆2618億5600万円となり、過去最高を更新。営業利益は5.4%減の1966億3900万円となったものの、2月に修正した計画から166億円上振れて着地することに成功した。こうした結果、経常利益は3.6%減の2000億8600万円、当期純利益は2.6%減の1530億2700万円となった。
このうち、本業の航空事業の売上高は前年同期比1892億円増えた2兆587億円、営業利益は88億円減の1991億円となった。
国際旅客収入、初の8000億円突破
旺盛な訪日取り込み、欧州新3路線も好調
ANAブランドの国際線旅客事業の旅客収入は前年度比10.6%増加した8055億円だった。ANAホ-ルディングスの中堀公博取締役専務執行役員グル-プCFOは、国際線旅客事業の旅客収入が8000億円の大台を突破したのは初めてのことであることに言及。新路線の開設や休止路線の再開によりネットワ-クを拡大し、「年度を通して旺盛な訪日需要や、日本発のビジネス、レジャ-需要を積極的に取り込んだ」ことを明かした。とりわけ12月以降に新規開設した羽田-ミラノ、ストックホルム、イスタンブ-ルの3路線についても「需要が好調に推移し、国際線全体の旅客数は対前年比で13.1%増加した」ことに触れた。
国際線旅客事業の旅客数は前年度比13.1%増加した807万2000人に。座席供給量を表すASKは8.4%伸びた577億4600万座席キロ、旅客需要を表すRPKは11%増加した457億3800万人キロ、利用率は1.9ポイント改善した79.2%となった。
※写真=2024年度の売上高は過去最高を記録した。国際旅客収入が初の8千億円超えも