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2019.01.24

WING

日豪防衛相会談、日豪防衛協力の拡充・深化で合意

日豪円滑化協定、3月末までの締結を目指す
 
 岩屋防衛大臣は1月23日、防衛省において、訪日中のクリストファー・パイン オーストラリア国防大臣と日豪防衛相会会談を行った。会談では日豪両国間の「特別な戦略的パートナーシップ」に基づく日豪の防衛協力の更なる拡充・深化に取り組むことで合意した。
 会談冒頭、岩屋大臣から2018年10月の日豪外務・防衛閣僚協議(2プラス2)や拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)以来の再開を歓迎すると共に、「日本と豪州は特別な戦略的パートナーであり、『瀬取り対策』や各種の共同訓練、能力構築訓練、職員の相互派遣等幅広い防衛協力が着実に進展している」と述べた。これに対しパイン豪防相は歓迎を受けての感謝を述べるとともに「日本と米国の2国はインド太平洋地域内において、豪州にとって最も重要な友邦国であり同盟・準同盟国である」と述べた上で、「両国関係の4つの柱として再確認したいのは、相互運用性の確保、能力構築支援、防衛産業協力、海上安全協力である」と今回の会談の内容について言及した。

 

豪防相、防衛大綱・中期防を歓迎・支持
共同研究等 防衛装備・技術協力推進で一致

 

 会談中は両大臣から北朝鮮、東・南シナ海等に関する強制認識を共有し引き続き緊密に連携を取っていくことで一致した。また岩屋大臣から2018年12月に策定した新たな防衛大綱と中期防を含めた日本の防衛政策について説明し、パイン豪防相から防衛大綱・中期防を歓迎と支持を得られた。パイン豪防相からは大洋州に関する関与強化に向けた豪州の政策について説明があり、両大臣は日豪防衛当局間で緊密に連携し、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に向けた取組みを一層強化することで合意したとのこと。
岩屋大臣「交渉の早期妥結に向けて尽力」
パイン豪防相「締結の機は熟している」

 

 
※写真=日豪円滑化協定交渉の早期妥結等で日豪両国は一致

※写真=儀仗隊の栄誉礼を受け、巡閲する日豪防衛相

※写真=会談では防衛協力の更なる拡充・深化で一致した(左端:クリストファー・パイン豪州国防大臣、右端手前から3番目:岩屋防衛大臣)