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カイロス2号機、打ち上げ80秒で第1段ノズルに異常

姿勢制御できず第2段は経路外れて分離、修正できず
小型ロケット「カイロス」の開発・打ち上げサービスを展開するスペースワンは12月18日11時に、和歌山県串本町にあるスペースポート紀伊から、「カイロス」2号機を打ち上げた。しかしながら、自律飛行中断措置が取られ、搭載した5基の小型衛星を軌道に投入することは叶わなかった。ロケットの最高到達高度は110.7kmだった。
今年3月に行った初号機の打ち上げは、打ち上げからわずか5秒後に爆発したが、今回の2号機は順調に飛行したかに見えた。ところがしばらくすると、2号機を捉えたカメラ映像からみても、スピンしたようにも見える挙動がみられ、最終的には飛行経路を逸脱。あらかじめ設定した限界線を越えたことで自律的飛行中断措置が講じられた。この飛行中断直後に同社の豊田正和社長をトップとした緊急対策本部を設置し、データの解析を開始したという。まずは2号機のデータ解析および原因究明を進め、顧客や関係各所と調整しながら3号機の打ち上げを目指す方針だ。
※写真=「カイロス」2号機は1段目のノズルに異常発生。姿勢制御できない状態に
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