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2018.04.06

WING

エンブラエル、E190-E2の初回納入を達成

ウィデロー航空に引き渡し、商用飛行は4月24日に

 エンブラエルは4月4日(ブラジル:サン・ホセ・ドス・カンポス現地時間)、開発したE2ファミリーの初めての機体となるE190-E2型機を、顧客に引き渡した。受領したのはノルウェーのウィデロー航空。ウィデロー航空は、4月24日にノルウェー南西部の都市ベルゲンと、北部のトロムソを結ぶ路線で、E2による世界初の商用フライトを実施する計画だ。日本の国産リージョナルジェットMRJの最大のライバルであるE2は、顧客への初回引き渡しを完了したことで今後、世界のオペレーターたちに続々と引き渡しを開始することになる。なお、エンブラエルでは今後、E2派生機のE195-E2を2019年に就航させ、E175-E2を2021年に就航することを目指す。
 E190-E2は、エンブラエルが開発した新世代リージョナルジェット機E2ファミリーの1機種。Eジェットのエンジンをプラット&ホイットニー社製のギアド・ターボファン・エンジンに換装することを主軸に、随所に機材へと進化した。座席数は80席から146席となっており、ウィデロー航空のE190-E2の客室は単一クラスで114席を装備している。
 今年2月28日に型式証明を取得することに成功。2013年にE190-E2プログラムをローンチしてから、わずか56ヵ月での型式証明取得した。日本の航空機産業はブラジル航空機産業の底力を、まざまざと目の当たりするかたちとなっている。
 エンブラエルによれば、ブラジル当局からの型式証明取得と同時に、米連邦航空局(FAA)、欧州航空安全庁(EASA)からも同時に型式証明を取得しており、E2は既に世界の空で飛ぶことができる航空機に仕上がっている。

 

※写真=ウィデロー航空塗装のE190-E2(提供:エンブラエル)