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2024.04.08

WING

防衛省、南シナ海での海上協同活動初参加

 日米豪比4ヵ国が参加、比EEZ内で共同訓練

 

 防衛省は4月7日、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を支える地域および国際的協力を強化するため、日本・米国・オーストラリア・フィリピンによるコミットメントを示す海上協同活動(Maritime Cooperative Activity:MCA)を実施した。この共同活動では、4ヵ国の海上自衛隊および海軍がフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で共同訓練を行った。自衛隊として同活動に参加するのは今回が初めて。活動に当たって6日には4ヵ国の国防大臣級が声明を出しており、木原稔防衛大臣は日本が「南シナ海における力による一方的な現状変更や、その試みや、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対する」と述べた。
 共同声明で日米豪比は、航行および上空飛行の自由の権利を支持するとし、それとともに国連海洋法条約(UNCLOS)に反映された海上での権利を尊重する考えを示した。また2016年の南シナ海に関する仲裁裁判所判断を示して、改めてこれを最終的なものだとした。さらに紛争当事国を法的に拘束する決定だとする立場を再確認したとして、協同活動を行う理由を示した。

 

※写真=海上自衛隊からMCAの共同訓練として参加した護衛艦「あけぼの」(提供:海上自衛隊)

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