三菱重工入社式、泉澤CEO「守破離と一人称」意識を

　三菱重工グループは4月1日、都内のウエスティンホテル東京において、2024年度の入社式を挙行した。今年度のグループ入社式は新卒入社社員に加え、新たにキャリア採用の社員もオンラインで参加するなど、参加対象範囲を広げて開催した。
　入社式に参加した泉澤清次社長兼最高経営責任者（CEO）は、世界情勢が大きな転換点にあって、地政学リスクや食糧問題、エネルギー価格高騰など、さまざまな課題に直面していることに言及。デジタルトランスフォーメーション（DX）など、目まぐるしく変化していることに触れつつ、「社会課題がますます複雑化し、お客様や市場が求める価値も変化するなか、ニーズに応えるだけではなく新たな価値を提案し、イノベーションを創造することが重要」であるとし、「そのために重視するのは、二項対立ではなく二項調和。二者択一の考えではなく、いかに調和させていくかという点に現実的なソリューションがある」との見解を示した。

※写真＝入社式で新入社員を前に挨拶する泉澤CEO（提供：三菱重工業）