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2024.04.01

WING

若田宇宙飛行士、JAXA退職で「LEO活動推進に尽力」

月・火星含め有人宇宙成功の鍵はLEOでの成功が鍵

 今年3月31日付で宇宙航空研究開発機構(JAXA)を退職した若田光一宇宙飛行士。数々の「日本初」と記録を打ち立てた宇宙飛行士だ。日本航空(JAL)エンジニアから転身した若田宇宙飛行士が宇宙飛行士として歩んだ約32年間。彼はどんな想いで宇宙飛行士という仕事に取り組んできたのか。そして次のステージへと向かうのか―――。JAXAを退職することに先立って3月29日、若田宇宙飛行士は次のキャリアに向けて記者会見に臨んだ。このなかで若田宇宙飛行士は「これまで宇宙飛行士としての経験を活かし、民間セクターによる活動を盛り上げ、ポストISSの地球低軌道(LEO)の活動の推進に尽力していく」考えを明かした。具体的な次のキャリアについては、4月以降に公表するとして、同日の会見の中では明言することを避けた。
 若田宇宙飛行士は「日本人が月面に立つ日がすぐそこまで来ている。月そして火星探査を含めて、各国政府が主導する有人宇宙活動の持続的な発展のためには、民間主導での地球低軌道での有人宇宙活動の成功がカギ」との見解を示し、「地球低軌道から月、そして火星までをこう視野に入れ、より多くの人たちが宇宙に行って、月・火星探査を含む有人宇宙活動全体の持続的な発展に貢献できると考え、その者の1人として仕事をしていきたい」と話した。