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2024.03.27

WING

ゼロアビア、伊藤忠商事を日本代理店に指名

 水素電気航空機の日本・アジア地域の実装へ

 水素電気航空機の開発を進めているゼロアビアは、日本国内の代理店として、伊藤忠商事を指名したことを明らかにした。ゼロアビアと伊藤忠商事は、日本の航空会社やインフラプロバイダーとのビジネスチャンスを模索する方針だ。
 日本市場では昨年11月に日本航空(JAL)がゼロアビアとの協業を開始することを表明。水素航空機の技術的な検討・協力関しては、JALグループ傘下のJALエンジニアリングとタッグを組んでいる。
 ゼロアビアは現在、20席以下のリージョナルターボプロップ市場をターゲットとした600kWパワートレインである最初のエンジン「ZA600」の認証取得プロセスを進めているところだ。昨年、そのプロトタイプ・エンジンを使って、英国においてドルニエ228飛行試験を活用した飛行試験を実施することにも成功した。当初計画では2025年末までに20席以下の航空機で航続距離300マイルを達成することを目指している。

※写真=ゼロアビアが日本の代理店に伊藤忠商事を指名。昨年、英国で実施した飛行実証の様子(提供:ゼロアビア)