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2022.09.27

ウイングトラベル

★持続可能、SDGs、気候変動をテーマに議論

 ツーリズムEXPOで基調講演、観光大臣会合

 

 「ツーリズムEXPOジャパン」の基調講演と観光大臣会合が9月22日に行われ、持続可能な観光(SDGs)、気候変動への挑戦といった世界的課題に観光関連産業がどう取り組んでいくのかにフォーカスして議論が行われた。基調講演した井上慎一定期航空協会会長・全日本空輸(ANA)社長は、「ネットゼロのために最も大きな役割を果たすのはSAF。国産SAFの量産化はカーボンニュートラル実現の大きなカギを握る」として、原料調達から製造、サプライチェーンまで、一連の課題解決に取り組む官民協議会による取り組みが始まっていると紹介した。観光大臣会合には11名のパネリストが登壇し、気候変動への問題は政府だけでなく地方や民間との連携、デスティネーションの参画が不可欠で、観光産業の大多数を占める中小事業者の脱炭素化への取り組みを支援する政策が必要だとされたほか、教育の必要性が強調された。コロナ禍で人々の行動様式や意識は変化しており、「政府のアジェンダに変化を加えるチャンス」(国連世界観光機関(UNWTO)のイオン・ビルク賛助会員部本部長)として、一致団結して気候変動問題に取り組んでいこうと呼びかけられた。

※写真=観光大臣会合の様子

 

■国産SAFの量産化がネットゼロのカギ握る
 井上定航協会長、官民協議会で課題解決へ始動