★4月の出国日本人13万人、訪日14万人に増加

　JNTO発表、段階的緩和でコロナ後初10万人台

　日本政府観光局（JNTO）が発表した4月の訪日外客数と出国日本人数は、政府が水際対策を段階的に緩和したことで、出国日本人数は21年比259.8％増の12万9200人とコロナ禍以来、初めて10万人を超えた。一方で、訪日外客数も観光目的は入国禁止なものの21年比1185.4％増の13万9500人となり、アウトバウンド、インバウンドともに10万人を突破した。
　4月1日から106各国・地域の海外感染者危険度情報がレベル3から2に引き下げられ、4月10日から1日の入国者制限が1万人に緩和されたことなどから、出国日本人数は海外旅行の再開、訪日外客数は留学生、技能実習生、帰国需要などで増加した。しかし、コロナ前の19年比では、出国日本人数は92.2％減、訪日外客数は95.2％減と9割減は変わらず、早期の1日の入国者数制限の撤廃、訪日インバウンド観光客受入など、G7諸国並みの観光政策が求められる。