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2022.02.24

WING

川崎重工業、水素航空機対応で空港インフラ開発へ

水素旅客機軸に空港インフラ「スマートタウン」構想

 川崎重工業が水素航空機の研究開発の一環として、空港インフラの開発に乗り出す方針を固めた。本紙の取材に応じた川崎重工業航空宇宙システムカンパニーの下川広佳プレジデント(専務執行役員)が明かした。
 下川プレジデントは「当社は水素航空機もコア技術開発のみならず、空港インフラまで含めた開発を進める非常に大きな構想がある」ことに言及。「どのように機体に水素を供給するのか、あるいは駐機中に気化する水素を収集して空港設備内でエネルギーとして活用するのか。さらにいえば、空港の設備エリア内にある様々な水素タンクから蒸発する水素を収集し、空港内の発電に活用することなど、様々な活用を視野に入れている」ことを明らかにした。こうした構想が実現すれば、「空港全体をカーボンフリーとすることができるだろう」との見方を示し、将来的に市場投入される水素旅客機への燃料供給に留まらず、空港を中心とした水素スマートタウン構想を描いていることに言及した。

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