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2022.01.24

WING

JAXA、年度内の「H3」打上げ見送り

液水・液ポンプで課題、完成までもう一歩も慎重・確実に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月21日、今年度中に打上げ予定だった次期基幹ロケット「H3」の打上げについて、年度内の打上げを見送ることを正式に発表した。新たな打上げスケジュールについては、現段階では未定となっている。
 これは2020年5月に行われた「H3」第1段に搭載するの「LE-9」エンジンの認定試験で発覚した液体水素ターボポンプのタービンディスクの共振問題に対応を進めるなかで、第1段タービンディスク部にフラッタの発生が確認されたため。さらに、液体酸素ターボポンプにおいても、タービン入口部の流れの付近位置性に起因した振動応答を新たに把握。この振動応答は、これまでのところ課題としては顕在化していないが、複数の対応策を具体化しているとのことで、この2つの問題に対して複数ある案の検討深掘りを進めている。

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