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2021.08.20

WING

コリンズ、羽田”顔パス認証”は「世界が注目する先進事例」

羽田皮切りに生体認証など日本の空港市場へ売り込み加速
 
 羽田空港と成田空港で去る7月19日から、国際線を利用する一般客を対象に本格運用を開始した顔認証技術を使った新しい搭乗手続き「Face Express」。この”顔パス”手続きは、そもそも生態認証を使ったセルフ化によるスムーズな手続きを実現して空港混雑の解消することが狙いだった。ただ、新型コロナパンデミックの発生で、旅客と空港の地上スタッフの接触機会を減らすツールとして航空業界内外から広く注目を集めている。この日本の航空業界の新たな試みのなかで大きな役割を果たしたのが、レイセオン・テクノロジーズ傘下のコリンズ・エアロスペースだ。
 コリンズ・エアロスペースには民間・防衛の様々な製品およびサービス・ソリューション扱う事業部門が設置されているが、このなかで日本国内における「Face Express」導入を支援したのが、コリンズ・エアロスペースエアポート・システムズ(以下、コリンズ・エアロスペース)だ。同社でバイス・プレジデントを務めるラカン・カレド氏が本紙の取材に応じ、「海外では空港における特定のタッチポイントのみ生体認証を用いるケースがあるが、日本の空港は(チェックインから搭乗まで)エンド・ツー・エンドの旅客体験で生体認証を用いるもの。他国をリードするような先進的な取り組みで、グローバル市場が注目すべき取り組み事例と捉えている」と話すなど、日本の取り組みを評価した。

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