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2021.03.16

WING

NAA、成田1タミに靴検査装置を試験導入

靴履いたままX線検査、効率化・接触機会低減へ

 成田国際空港会社(NAA)は3月15日から、成田空港第1ターミナル南ウイング4階の国際線出発保安検査場で「靴検査装置」の実証実験を開始した。この装置は、靴を履いたままでもX線検査を行い、自動で凶器や爆発物などを探知できるもの。国土交通省では2019年9月から、安全靴、厚底靴、ブーツ、くるぶしを覆う靴などのX線検査を必要とする保安強化策を導入し、その一環として同装置の有効性を確認することとしている。
 実証実験にはイタリア・CEIA社製造の「SAMDEX」という靴検査装置2式を使用する。検査を受ける旅客が自ら装置の中央に足を置いて、靴の内部のX線検査を行う。実験期間は3月30日までの16日間で、検査を確実に実施できれば、保安検査のさらなる高度化を図ることができる。旅客が靴を脱ぐ機会を減らすことができれば、職員との接触機会の減少、利便性向上に寄与することに加え、保安検査員の負担軽減・労働環境の改善にも期待される。
 NAAは今後、この実証実験結果も踏まえ、より安心安全で快適な空港づくりに取り組むとする。さらに、来たる旅行需要の回復に向けて、・・・・・・。

※写真=成田空港で実証実験を行っている靴検査装置(提供:NAA)