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2021.01.26

WING

20年度第3四半期の緊急発進は544回に

大幅減も中・露活発、情報収集機が増加

 防衛省統合幕僚監部はこのほど、2020年度第3四半期まで(2020年4月1日〜12月31日)に実施した緊急発進の回数は、前年同期に比べて198回減った544回だったと発表した。そのうち推定も含め中国機が約61%、ロシア機が約38%、その他が約1%
という内訳。中国機へ行った緊急発進は192回減の331回、ロシア機が10回減の206回と、回数自体は前年を下回ったものの、引き続き中・露による日本周辺での活発な活動が続いている。
 緊急発進の主な特徴として、相手側の航空機は特に中・露とも情報収集機に対する発進が多かった。中国機は主に東シナ海周辺を飛行し、まれに対馬海峡を通過して日本海へ進出したり、沖縄本島と宮古島間を通過して太平洋へ進出する事例もみられる。ロシア機が主に飛行する地域はオホーツク海から日本海にかけて。中には日本を周回する飛行など南側へ幅広く飛行するケースも見られた。

 2回目の中・露共同飛行、新たな動き見せる
 南西空の発進減も方面隊別で最多に
■12月は60回発進、中機30回、露機29回

※表1=国・地域別緊急発進回数(提供:統合幕僚監部)