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2021.01.08

ウイングトラベル

★Go Toトラベルは「前例のない壮大な実験」

 越智東洋大教授、観光産業は「命を救われた」

 トラベル懇話会で新春講演した越智良典東洋大学国際観光学部教授・JATA参与は、政府のGo Toトラベル事業について、「感染対策と経済の両立を同時並行で行うもので、過去に前例のない壮大な実験」としたうえで、Go To前後の旅行消費額の動向から「明らかにGo To効果が出ている」として、緊急事態宣言解除後のGo To再始動に向けて、感染防止策の再徹底、補助額の段階的な引き下げを見据えた自治体等との連携など、次のステージに向けた準備を進めるよう呼びかけた。また、コロナ禍でマイクロツーリズムがブームとなっているが、「首都圏などの大票田があるところはいいが、ローカルでは客数も所得も限られる」として、本格的な需要回復期にはマクロツーリズムを志向していく必要性も指摘した。

 

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※写真=オンラインで講演する越智良典東洋大学国際観光学部教授・JATA参与

 

※図表=2019年と2020年の四半期別の旅行・観光消費額の比較。Go Toトラベルが開始された7月以降の回復傾向が顕著にみられる

 

※図表=コロナ発生以来の取り組みと今後