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2020.08.03

WING

防衛装備庁、次期戦闘機開発企業の募集開始

担当企業がエンジン、アビオ企業を下請けに

 防衛装備庁は7月31日、F-2戦闘機の後継となる次期戦闘機(F-X)の開発について、戦闘機全体のインテグレーションを担当する企業が、エンジン担当企業やアビオニクス担当企業を下請けにする体制を発表し、機体開発全体を担う企業の募集を開始した。この募集は8月31日までを期限としていて、おおむね10月ごろには開発担当企業を決定する見通し。さらに、国際協力のパートナーについては、予てより今年中に決定する方針としていて、引き続き米国および英国の政府・企業と協議を進めていく考えだ。
 防衛装備庁は、「シングル・プライム」体制として、次期戦闘機開発を進める。戦闘機全体の開発を担うインテグレーターが、エンジン開発企業やアビオニクス担当企業を選んで下請け企業にする。これまでF-2戦闘機や、P-1・C-2開発では、官側が機体開発とは別にエンジン企業やアビオニクス企業を選定する体制としていた。
 しかし次期戦闘機開発では、高いステルス性をはじめとした各種高い能力を求めているところ。いずれも機体開発において、エンジンおよびアビオニクスと一体の体制で取り組む必要がある。そのため、機体開発企業が即時・柔軟に対応できるようにするため、同体制を採用することになったという。ただしエンジン開発作業に関係する契約を除くとしている。エンジン開発については、官側が別に契約する企業と進めていくことになる。その上で、適切なタイミングで機体開発担当企業がエンジン開発企業を下請けとして選定することになると見られる。
 次期戦闘機開発について、河野太郎防衛大臣は7月31日の会見で、・・・

 

20年度は111億円で初期設計、海外パートナーも選定

 

※図=次期戦闘機の開発企業募集がスタート(提供:防衛装備庁)