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2025.11.10

ウイングトラベル

★「ハワイが先頭に立って海外旅行をけん引」

 HTJ稲田日本支局長、「横の連携」強化目指す

 

 10月にハワイ州観光局(HTJ)日本支局長に就任した稲田正彦氏が本紙とのインタビューに応じた。稲田局長は、「旅行会社がもっとハワイの商品を販売し、旅行会社の存在価値や意義を示す場として、ハワイが先頭に立ってけん引し、相互送客に寄与したい」と抱負を述べた。なかでも「横の連携」を重視、「旅行会社間の連携、また航空会社やホテル、アトラクション、JATA、観光局などとの協働も図り、業界全体でハワイの需要拡大はもちろん、海外旅行の需要拡大にもつなげていきたい」と述べ、今後の取り組みに意欲を見せた。
 稲田氏は、日本旅行業協会(JATA)で海外旅行推進部長を務め、これまで日本発のアウトバウンド促進に尽力してきた。「観光業に携わる人自体が減るなか、旅行会社が元気にならないとマーケットは伸びない」と述べ、旅行需要回復における旅行会社の重要性を指摘する。
 「横の連携」としては、「既存の現地イベントを旅行会社が共同で集客したり、共同で現地イベントを企画したり、業界が一丸となって集客できる仕組みを検討していきたい」と言及。また「デスティネーションを作る立場としての旅行会社の役割も重要」と指摘。「コロナ禍を経て、ハワイに行ったことがない旅行会社スタッフが増えている。今一度、教育にも踏み込んで取り組むべきと考えている」と語り、スペシャリスト育成の重要性を訴えた。

 

※写真=ハワイ州観光局の稲田正彦日本支局長(提供:ハワイ州観光局)