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★成田9月、好調な中国線で外国人9月最高に
国内旅客・発着はLCC機材繰りなどで減少
成田国際空港会社(NAA)は9月の成田空港運用状況について、全体の旅客数が前年同月比4%増の335万4252人、発着数が3%増の2万809回になったと発表した。引き続き中国線の発着が好調で、それに伴い外国人の数が前年を上回って9月として最高となった。
国際線旅客は6%増の273万2967人で、そのうち日本人が12%増の87万5541人、外国人が4%増の167万3436人、通過客が7%減の18万3990人となった。日本人はまだコロナ前の水準には達していないものの、21年4月から続けて前年を上回っており、徐々に回復している。引き続き好調な外国人は香港などで台風の影響による欠航もあったが、訪日需要の増加が上回り、9月最高となった。
国内線旅客については4%減の62万1285人と前年を下回った。これはLCC各社による機材・人員の不足などが理由で、発着と共に減少傾向が続いている。
国際線の発着数は6%増の1万6817回で、そのうち旅客便が5%増の1万3768回、貨物便が5%増の2662回だった。国内線の発着は5%減の3992回で、うち旅客便が4%減の3745回だった。
国際貨物量については、5%増の17万5105トンと、堅調に推移した。
25年度上期の旅客は過去3番目の2080万人
2025年度上半期(2025年4月1日~9月30日)の実績については、旅客数が前年同期比4%増の2080万2141人で、発着数が4%増の12万7150回だった。特に外国人旅客は年度上期として過去最高で、旅客全体では19年度以降初の2000万人超となり、歴代3番目の規模になった。
国際線旅客は7%増の1715万7647人で、うち日本人が13%増の447万8095人、外国人旅客が7%増の1159万4056人で過去最高、通過客が15%減の108万5496人となった。国内線旅客は、LCC各社による機材などの減少の影響で7%減の364万4494人だった。
国際線の発着回数は8%増の10万2926回で、そのうち旅客便が8%増の8万5327回、貨物便が2%増の1万5501回だった。国内線は発着数が9%減の2万4224回で、うち旅客便が8%減の2万2725回となった。
国際貨物量は4%増の102万1716トンで、非鉄金属の輸出などが好調で前年同期を上回った。
