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2025.10.24

ウイングトラベル

★金子国交相、国民が恩恵や意義を実感できる観光振興を

 訪日外客受け入れ拡大「地域生活との両立が大前提」

 
 今月21日に就任した金子恭之国土交通大臣が運輸・建設業界紙との就任会見に応じ、観光立国の実現に向けた考え方として「観光による恩恵や観光振興の意義を国民が実感することができる取り組みを進めていく」考えを示した。金子大臣は政府目標として掲げる2030年の訪日外国人旅行者6000万人、消費額15兆円の実現を目指していくとした上で「訪日インバウンドの受け入れが悪影響を与えることのないよう、地域住民との両立を図ることが大前提である」と述べ、オーバーツーリズムの未然防止やマナー違反問題への対策を一段と強化していく点を強調した。
 金子大臣は「観光はわが国においてとても重要な存在であり、成長戦略の柱、地方創生の切り札である」と述べた。そうした中で観光立国の実現に向けた課題として「訪日外国人旅行者の3大都市圏への集中やマナー違反に対する弊害が生じている」点を挙げた。そのような課題の解決や2030年の政府目標の実現に向けて、新たな観光立国推進基本計画の策定を進めていく考えを示した。

 

※写真=運輸・建設業界紙との就任会見に臨む金子恭之国土交通大臣