ウイングトラベル
★JNTOフォーラムで見えた「ガイドの力」

高付加価値旅行者の感性に響く旅とは
日本政府観光局(JNTO)が都内で開催した「第28回インバウンド旅行振興フォーラム」では、観光消費単価が高い、いわゆる「高付加価値旅行者」の受け入れを強化する上でカギとなるガイドの力をテーマとしたパネルディスカッションが行われた。討論では高付加価値旅行者の特徴を踏まえた上で、ガイドに求められる資質や観光事業者、自治体・DMOとの連携などをテーマに、さまざまな視点から意見が寄せられた。
今回のパネルディスカッションには、JAPAN PRIVATE TOUR CEOのラフマン・アフラ氏、全国通訳案内士Behind the Sceneryの曽我悠氏、全国通訳案内士LinKnot.の伊藤えりか氏、石川県国際観光課長の北口義一氏がパネリストとして登壇。ファシリテーターは日本政府観光局市場横断プロモーション部長の藤内大輔氏が務めた。
ディスカッションに先駆け藤内氏は、高付加価値旅行の定義について、観光庁が掲げる「訪日旅行1回あたりの総消費額が国際航空券代を除いて100万円/人としたうえで、知的好奇心や探求心が強く、旅行による様々な体験を通じて地域の伝統・文化・自然に触れて自分の知識を深め、インスピレーションを得ることを重視する傾向にある人」と説明した。それを踏まえて、高付加価値旅行ガイドに求められる能力については「観察・表現・知識のすべてにおけるコミュニケーション能力が高く、臨機応変な対応力を持ち、高付加価値旅行者に見合った品性と、地元や関係者との共生を実現するための協調力が必要」と述べた。
※画像=ファシリテーターを務めた日本政府観光局の藤内大輔市場横断プロモーション部長