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2025.07.28

WING

原発カウンタードローン未だ脆弱、あらためて露呈

 玄海原発にドローン侵入か、核物質防護情報通報
 
 原子力規制委員会は7月26日、同日21時頃に玄海原子力発電所(佐賀県東松浦郡)において、3機のドローンが飛行中であることが確認されたため、九州電力より「原子力施設の運転に影響を及ぼすおそれがある核物質防護情報」の通報を受けたことを発表した。ただ、翌日27日になって、「ドローン3機が飛行中であることが確認された」とした発表内容を、「ドローンと思われる3つの光が確認された」に訂正した。
 原子力発電所という重要インフラの防御が、脆弱なものであることがあらためて浮き彫りになった。首相官邸ドローン落下事件以降、カウンター・ドローン(C-UAS)の重要性が従前から声高に叫ばれ、認識されてはいるものの、万一、攻撃を受ければ大事故の発生にも繋がりかねない原子力発電所の守りは薄い。不審なドローンを発見すれば、追跡、ジャミング、物理的な捕獲、撃墜など、さまざまな対策が、複数メーカーによって開発されているにも関わらず。