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2025.07.11

ウイングトラベル

★「スペイン観光の日」に観光推進局総局長来日

 高いリピーター率を日本市場でもさらに拡大

 現在開催中の大阪・関西万博で、スペインパビリオンは「スペイン観光の日」を開催し、スペインの観光の魅力と将来ビジョンを世界に向けて発信した。当日は駐日スペイン大使イニゴ・デ・パラシオ・エスパーニャ氏をはじめ、国営ホテル・パラドールや世界遺産都市グループの代表者が登壇し、それぞれの立場から観光の可能性を語った。

 このイベントのために来日したスペイン観光推進局総局長のミゲル・サンス・カステド氏は本紙インタビューに応え、「日本からの観光客数を2025年にはコロナ前水準以上に回復させたい」と述べ、「昨年のスペインへの国際観光客数は9400万人近くにのぼり、そのうち65%がリピーターという実績がある。日本市場においてもさらにリピーター率を拡大できるよう今回の万博での取り組みを最大限に活かしていきたい」とその意気込みを見せた。

 さらに、式典のコメントの中で「スペインには観光客にまだ知られていない地域が国土の約3分の2も残されており、こうした隠れた魅力をこれから広く届けていく必要がある」と言及。「スペインは、26の国際空港と世界第2位の規模を誇る高速鉄道網を有し、国内ほぼすべての地域が空港から車で2時間圏内に位置している。このアクセスの良さを活かし、地方への誘客や観光のバランスある発展を目指す」考えを示した。

 一方、スペインパビリオンのキーメッセージである「黒潮」について「海を通じて結ばれてきた日本との歴史的な絆を、観光交流を通じて次世代へとつなげていきたい」とコメント。日本の旅行会社や、一般消費者へのメッセージとして、「パビリオンは『海から昇る太陽』を象徴して両国の絆を表している。館内では観光地の映像やヴィンテージ絵葉書、本格的なスペイン料理で五感を通じて“ミニ・スペイン”を体験できる。『家族や仲間と食卓を囲む』文化は日本人にとっても親しみやすく、何度も訪れたくなる国の魅力を感じてほしい」と述べた。

※写真=ウベダ市長 アントニア・オリバレス・マルティネス氏(写真左から3人目)「パラドール」理事長 ラケル・サンチェス・ヒメネス氏(左から4人目)、駐日スペイン大使 イニゴ・デ・パラシオ・エスパーニャ氏(中央)、スペイン観光推進局(TURESPAÑA)総局長ミゲル・サンス・カステド(写真右から3人目)、メリダ市長/アントニア・ロドリゲス・オスナ氏(右から2人目)