ウイングトラベル
★タイ地方部誘客促進へ、航空路線拡充を

TAT総裁、バンコク以外の都市への就航検討を要望
タイ国政府観光庁(TAT)のターパニー・キアットパイブーン総裁が、このほど本紙との取材に応じた。ターパニー総裁は、日本からタイへのさらなる観光誘致拡大に向けて、タイ地方部への観光客誘致拡大やタイならではの体験をこれまで以上に訴求していくことに注力していきたい考えを強調した。地方部への誘致促進を図るためにターパニー総裁は、日本からのアクセスについてポイントの1つとして挙げ、航空各社に対して「今後タイへの増便を考えていく中で、是非地方の国際空港への就航も検討してもらいたい」と述べ、日本からタイへの航空アクセスをより多様化していく流れを作っていき、タイを訪問する日本人の上積みにつなげていきたい考えだ。
タイへの日本人訪問者数が急速に回復
コロナ禍からのいち早い復便に感謝
ターパニー総裁は5月10、11日に東京・代々木公園で行われた「タイフェスティバル東京」に参加するために来日した。
足元の日本からタイへの訪問者数の状況を見ると、2024年は105万904人に達し、TATが当初想定していた88万人を大きく上回る結果となった。それを実現した大きな原動力となったのが、日本とタイ間の航空座席供給数だ。
日・タイ両国間の航空路線は、タイから日本への訪日需要の盛り上がりも相まって、コロナ禍で大きく落ち込んだところから、急速に回復を見せたほか、新たに運航を開始した航空会社や日本の地方都市から第三国・地域を経てタイにアクセスする動きも見られつつある。
そのような動きに対してターパニー総裁は「コロナ禍からいち早く航空路線を戻してくれたことに大変ありがたく思っている」と述べ、航空路線の回復について感謝の意を述べた。
※写真=本紙とのインタビューに応じたタイ国政府観光庁のターパニー・キアットパイブーン総裁