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エアバス防衛宇宙CEO、FCASとGCAP相互運用確保を

「接続性」と搭載「武器」などに焦点当てた統合実現
来日したエアバス・ディフェンス・アンド・スペースのマイケル・ショホローン最高経営責任者(CEO)が去る5月9日に都内で取材に応じ、エアバスが開発に参画しているフランス、ドイツ、スペイン、そしてベルギーなどの将来戦闘機プログラム「FCAS」と、日本、英国、イタリアが開発を進めている「GCAP」ついて、「インターオペラビリティを確保していくことが重要」であることを主張した。
ショホローンCEOは以前から、「FCAS」と「GCAP」という2つの将来戦闘機システムプログラムの「統合」を主張してきた立場だ。
今回の来日に際してその真意をあらためて本人に問うたところ、「そもそも欧州域内にこれほど大型なプロジェクトを2つも設けるべきではなかったと思っている」と従前の主張を繰り返しつつ、「そうは言っても現状を変えることはできない。現実的にみれば、2つのプログラムを完全統合することはあり得ないだろう」とコメント。「私がFCASとGCAPの2つプログラムを“統合”すべきと主張する際、これをインターオペラビリティ(相互運用)という言葉に置き換えて考えて頂きたい」と話し、「FCAS」と「GCAP」間で相互運用性を確保すべきとの見解を示した。
※画像=エアバスが参画するFCAS。日英伊の「GCAP」との相互運用性確保を主張(提供:エアバス)
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